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小林流空手、琉球古武道の昇空館

中高年からの空手

9 月 4th, 2007 by kudan

 空手をある程度の年齢から始めることも可能です。が、若干の注意と工夫が必要です。空手を稽古する上での若い人と年配者の一番の差は、回復力の差です。回復力というより、一旦、疲労したり消耗あるいは損傷した肉体が回復するまでにかかる時間の差です。
 痛みとは体からの信号です。痛みがあることで脳は筋肉に負担がかかったことをしります。
 脳は、筋肉修正のプログラムの実行にとりかかります。痛みが存続する限り修復動作を続けます。痛みがなくなれば、脳は修復が完了したと認識しプログラムは停止します。
 そのとき、また稽古します。つまり筋肉を痛めます。すると筋肉は痛みを発します。
 脳はまた修復プログラムを発動します。修復を積み重ねることで、過剰修復が起こります。つまり機能の向上です。
 鍛錬とはこのサイクルを続けていくことです。鍛えるということはこういうことなのです。
 この原理は空手だけに限りません。ゴルフだって初心者にとっては大変な運動です。
 どんな空手の猛者であっても初めてゴルフをやった次の日には強烈な筋肉痛に見舞われます。それは今までに使ったことのなかった部位の筋肉の痛みです。でもこれはその部位の機能向上のシグナルです。
 最も効率的な鍛錬は稽古と稽古の間中、心地よい痛みが存続し、丁度次の稽古のころに痛みがなくなっているという程度の負荷を筋肉に与える稽古量です。
 中高年であろうと若者であろうとこの原理は同じです。要点は稽古量とインターバルの効率的な設定です。一週間というのは、中高年にとって最も適したインターバルではないかと実感を持っています。逆に若者にとってはちょっと長すぎるインターバルかもしれません。しかし、足りない分は自分で補うことはいくらでも可能です。
 稽古は道場だけで行うものではありません。ダンベルを仕事机のわきに置いておいて、仕事の合間にちょっとした筋力トレーニングを行うといった補助的な稽古も、ものすごい効果を生みます。要は、自分に合った運動量とインターバルの設定にあります。
 理想的な運動量は、次の稽古日に完全に回復する範囲で最も負荷のかかる運動ということです。疲労や痛みが蓄積されるオーバートレーニングでは良い結果を生みません。また、次の日に筋肉痛も疲れもないという量は、その人にとっては軽すぎる量です。心地よい筋肉痛と疲労、それに完全な回復。これが中高年というよりすべての人にとって最適運動量のキーワードです。

This entry was posted on 火曜日, 9 月 4th, 2007 at 2:30 PM and is filed under コラム. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. Both comments and pings are currently closed.

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